株式会社一兎舎


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バランスが大切2020年02月10日

初めまして、
新入社員の三木と申します。
WEBのエンジニアをしています。
長野県須坂市生まれで、現在も須坂市に住んでいます。

 

8年ほど前から4年間ほど長野市で

一人暮らしをしていた事があるのですが、

その頃に熱帯魚を飼い始めました。

 

魚は一般的には結構長生きらしく、

当時最初に飼ったナマズの仲間の1匹は

未だに元気に生きています。

 

※写真の魚は当家水槽で一番高齢のコリドラス・ステルバイ

 

何種類かの魚を混泳させているのですが、

魚ごとに個性があって、なかなかおもしろいです。

 

以前『ゴールデン・ハニードワーフ・グラミー』という

黄色の小さな魚を2匹飼った事があるのですが、

この魚、縄張り意識が強く、

見るたびに頭を突き合わせて威嚇し合っていました。

 

一人暮らしの寂しさを紛らわせるために飼っているのに、

その魚たちが喧嘩しまくっていると気持ちがすさんできてしまいます。

 

それで、熱帯魚屋さんに行ったときに店員さんに雑談で

「いつも喧嘩しているんですよね」と相談したところ、

「そういう場合はもう1匹飼うと互いにけん制し合って

争いが収まる事がよくあります」との事。

 

店員さんは

「ですからうちでは3匹セットとか

5匹セットで販売するようにしているんです」

と教えてくれました。

 

それでもう1匹購入して水槽に入れてみたところ、

本当に争いがめっきり少なくなりました。

熱帯魚は数匹のセットで売られている場合が多いのですが、

あれは単純に格安にして購入してもらい

安くしているだけではなく安定する個体数で

販売しているそうで、飼育する上で魚に負担がかからないよう

敢えてセットで販売しているそうです。

 

小さな魚とはいえ、ちゃんと生きている命。

熱帯魚屋さんも、買われていった子たちが

末永く泳ぎ続けられるように気を配っているんですね。

 

何事もバランスというものがあるようです。

その熱帯魚屋さんの話を聞いていたら、

人間社会にも似たような事があるなと思い当たりました。

 

1位のシェアを誇るチェーン店は

独り勝ちするかというとそうでもなく、

2位と3位のチェーンがそれぞれけん制しあったり

時に手を組んだりしながら顧客の奪い合いを

繰り広げている事があります。

 

昔読んだ『ランチェスター戦略』の本によると、

マーケティングの分野では1位を倒すには

2位と3位が手を組むのが一番手っ取り早いそうです。

幕末に薩摩藩と長州藩が手を組んで

徳川幕府を倒したのも思い当たるところ。

1番強くて大きいものが必ず勝つとは限らないのは

歴史が証明しています。

 

生き物の社会というのは適度にライバルがいるほど

安定して上手く回っていくのかもしれませんね。

だからこそ、多様性というのはとても大事なんだなぁ

と感じるところです。

この記事を書いた人
三木 克彦

WEB制作
WEBのエンジニア 長野県須坂市生まれ、須坂市在住

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